愛知県豊橋市天伯町にある天伯湿地をご存じでしょうか。
車で行ったら見逃してしまいそうなくらい小さな湿地です。今回は実際に行ってきましたので、その様子をレポートします。
目次
天伯湿地とは
天伯湿地とは、豊橋市南部に位置する天伯町にある湿地です。
田畑の多い中にひっそりとあります。
昔は天伯町にいたるところにあったようですが、今は天伯山神社の横の天伯湿地のみとなっています。
木道も整備されていますが、中は柵があり、入れなくなっていました。
ですが、道路側から様子をうかがうことはできます。
・葦毛湿原(豊橋市では有名な湿原)と近い植物や生き物がいる
・かつては、天伯原自体にたくさん小湿地があったようですが、
今は天伯湿地のみとなっている
・標高76メートルと豊橋の中ではかなり標高の高いところに位置している
・とっても小さな湿地
豊橋の台地では、高師台地と天伯台地で肩を並べていますが、そのうちの天伯台地の中にあります。
周りは田畑が多く、自然豊かなところです。天伯町は豊橋技術科学大学もあり、湿地もあり、住宅地もあるところです。
昔、天伯は荒地だったことを考えると当時の開拓民の苦労が窺えますね。
天伯湿地の所在地
住所:愛知県豊橋市天伯町豊受
天伯山神社の横に位置しています。駐車場はありません。
湿原と湿地の違い
湿原と湿地は正確には定義が定まっているわけではありませんが、湿原は全体のことをいい、湿原の種類の中に湿地があるというイメージです。
ちなみに、日本三大湿地というものがありますが、場所はすべて北海道にあります。
湿地は地下水位が著しく高い土地(水位が地表から20センチ以内の部分)のことをいいます。
見ることのできる植物・生き物
天伯山神社からの湧き水を水源としているため、湿地によくいる生き物や植物を観察することができます。
7月末に訪れましたが、モウセンゴケを見ることはできませんでした。
シラサマホシクサを見に 8月下旬ごろにまた行ってみようと思います!
以前通ったときには、数は多くはありませんが、サギソウやシラタマホシクサを見ることができました。
白く小さな花が咲いていてとてもきれいでした。
行った時には日本最小サイズのトンボといわれているハッチョウトンボがいました。
また、湿地の道路に面している側溝には、カエルやザリガニもいました。
探さなくても側溝を覗くだけで発見できたので、かなりの数がいると思います。
なかなか現代には少なくなってきた生き物や自然を肌で感じることが出来て楽しかったです。
まとめ
豊橋の天伯にある、「天伯湿地」。
身近なところに湿地はありました。なかなか普段観察しないところでも、じっくり見方を変えてみてみると面白い発見があるかもしれません。
また、生態系を崩さないためにも、中へ侵入したり、採取すること等は禁じられています。
ひっそりと外から観察しましょう。
夏場に見られる植物や昆虫が多いのでひっそり観察してみると新たな発見があるかもしれませんね!